応用リベンジャーズ  -20年ぶりに情報処理技術者試験に挑戦-

応用リベンジャーズ -20年ぶりに情報処理技術者試験に挑戦-

Clock Icon2023.07.07

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プロローグ

去年の秋、私は新たに技術系の資格を得たいという焦燥に駆られた。
弊社では以前からAWS資格取得支援を行っており、
私もまたAWS系の資格を目指そうかと思案した。

しかしある日、遥かな昔に遡る出来事が私の心に蘇った。
20年ほど前、若干のITエンジニアとしての経験もなく、実績の乏しい私は
「資格を取って経験不足を補おう」という浅はかな思いから、
SunJava認定(現在のOracle Javaブロンズに相当?)、CCNA、LPIといった、
技術系の資格をいくつか取得していた。

挑戦の舞台に立ち経験を積み重ねる中で、ただ一つの敗北を味わった。
それはソフトウェア開発技術者試験(ソフ開)であった。
他のベンダー系の資格とは異なり、その試験範囲の広さと記述式の問題に対して手を焼き、
歯が立たなかった。

以降、再び立ち上がって挑む気力も湧かず、私はここまで来てしまったのだ。
しかしその後、何度も心の中で繰り返される議論の中で1つの結論に達した。
20年前取れなかったソフ開を取ろう、と。

また長い時間を費やして勉強に励むのか、もし今のチャンスを逸してしまったら
二度と挑戦できないのではないかという不安が私の胸によぎった。
しかし、人生は機会の連続であり、自らが手繰り寄せるべき運命の軌跡を辿るのが
我が使命だということを思い出したのだ。

過去の挫折を乗り越え、再び立ち上がることを決意した。
私はこの時、新たな旅路への出発を果たす。
もし目的を達成したら、
夜に彩りを与える星々のように、私の未来は輝きを放つに違いない。

勉強開始

と、ChatGPTに小説風に仕上げてもらったプロローグから始まりましたが、
クラスメソッドも20周年ということで、
それに(強引に)ちなんで、約20年前に落ちた
旧ソフ開に再挑戦したよ、という話です。

そんなわけで、2022年11月に勉強を開始して2023年春の試験をめざしました。
なお、昨年勉強をはじめたときは↓のような感じ。

  • 2の補数 → なんだっけ?
  • ∩  と ∪ → どっちがANDだった?
  • ρ = λ / μ → それぞれの意味忘れた
  • フェールセーフ/フェールソフト/フォールトアボイダンス/フォールトトレランス → どれがどれやら

という感じで、DBやネットワーク、ソフトウェア設計など
仕事に直接関わる分野以外は、
以前勉強したこともすっかり忘れた状態で
けっこうやばかったです。
これじゃリベンジどころか午前で落ちるだろ、というレベルでした。
なので、これは午前からちゃんと勉強しなおさないとやばいぞ、
と早めに気づけただけよかったです。

20年前は深夜のファミレスでこの人といっしょに
ひたすら勉強してましたが、
さすがにそんなことができる状況ではないので、
毎日30分〜1時間程度の時間で勉強することにしました。

補足:↑の人はそのときに合格してました。

午前対策

まずは試験範囲をざっとなぞりました。
そういった対策系のサイトはいくらでもあるので、
それらを見たり。
Udemy見れる人は、そこの応用情報対策コースがよいと思います。
もしくは応用情報の書籍もあるので、キタミ式とか合格教本などでも。

私の場合は会社でUdemy Businessを利用することができたので、
それをつかって午前の学習をひととおりしました。

その後はひたすら過去問を解く。
ここの過去5年分くらいの過去問をランダムで解いたり、
毎朝おきた直後に5問〜10問くらいスマフォアプリで解いたり。
たぶん試験までにといた過去問は500問くらい?

午後対策

午後は昔と違い、↓の項目から5つ選択(セキュリティは必須なので実質4つ)して回答します。

  • 情報セキュリティ(必須)
  • 経営戦略/戦略立案・コンサルティング技法
  • プログラミング
  • システムアーキテクチャ
  • ネットワーク
  • データベース
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査

あらかじめ決めておけば全部勉強する必要はないので、
私の場合は予備もふくめて6つ(セキュリティ含む)に絞って勉強。
これも過去3年〜5年分くらいの過去問を解きました。

午後の問題の得点は都度記録しておき、
得点にバラツキがあったカテゴリは他の候補と入れ替えました。

こんな感じで午前・午後の勉強を行い、
本番を迎えました。

試験本番

そして試験本番です。

午前の問題で
「ドップラー効果を応用したセンサーで測定できるものはどれか」
みたいな問題が出て(゚Д゚)ハァ?みたいな気分になりましたが、
少し前に会社のMTGで話題になった内容も出たりして
同僚に感謝しつつ、がんばって回答。
過去問はあまり出なかった気がする。

午後は逆に過去問を踏襲したような問題がけっこうあった感じ。
あと、ソースコードの構成管理ツールにおける
ブランチ運用の問題とかが出て、
自分にとってはラッキーだった。

終わった直後の感想としては、
午前で落ちたかも・・・
という印象でした。

エピローグ

そして、ChatGPTによる小説風エピローグ。

4月某日、運命の合格発表日を迎えた。
あえて自己採点をしなかった私は、
胸の高鳴りをおさえながら、IPAのウェブサイトを開き、結果を確認する。
そしてそこに、合格の二文字を確認したとき、
長い間心に抱えていた重荷が一気に解放された。
何度も躓きながらも、立ち上がり続けたこの瞬間のために、
私はこの道のりを歩んできたのだ。

そして確信する。時間の制約や年齢の影響など関係ない。
挑戦する時期が遅すぎるということもないのだと。
偉大な渋沢栄一の言葉が胸に響く。
「四十、五十は洟垂れ小僧」という格言を思い出しながら、
私もまだまだ道半ばの小僧であることを自覚する。

この合格は私にとっての新たなスタートだ。
ここからまた、私の技術者としての道が
途切れることなく延び続けるのだから。

〜 Fin 〜

というわけで無事、20年前のリベンジを果たすことができました。
やっぱり基礎は重要ですね。
ITエンジニアとしてやっていく以上、
一生勉強し続ける必要があると思っているので、
これからも精進しつづけます。

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